先に白状する。このサイトでアニメ系の記事を書くとき、俺はずっと「アニメ系は持っていない。調査型として書く」と正直に断ってきた。その俺が、4体目にアニメ系を買うことに決めた。
タクです。ラブドール歴6年、乗り換え含めて3体目。この記事から、4体目を連載にする。検討記(この記事)→購入報告→開封→30日レビュー。なぜ連載にするかというと、買う前の迷いは、買ったあとには二度と書けない一次情報だからだ。買ったあとの人間は、自分の選択を正当化する側に回る。だから迷っている今のうちに、検討の中身を全部残しておく。
なぜリアル系6年の俺が、いまさらアニメ系なのか
きっかけは皮肉なことに、このサイトの調査だった。アニメ系の選び方を書くためにAotume・MOZU・Funwestを調べ尽くしたとき、リアル系との根本的な構造の違いに気づいてしまった。
リアル系は減点法の世界だ。実在の人間に近づけることを目指す以上、「人間と比べてどこが違うか」が常に採点基準になる。俺の1体目が「写真と別物」で約20万飛んだのも、この採点基準の上で起きた事故だった。一方アニメ系は、造形がデザインそのもの。比較対象が実在の人間ではなく元のデザインだから、加点法で愛せる。6年リアル系をやってきて、この違いは思っていたよりずっと大きいと感じている。
誤解のないように書いておくと、いまの3体目(シリコンヘッド+TPEボディのハイブリッド)に不満はない。手入れも安定していて、乗り換える理由がない。だから今回は買い替えではなく、初めての「買い足し」だ。そしてこの買い足しという選択が、後で書くとおり検討の条件を全部変えてくる。
先に「2体持ち」の現実を計算した
買い足しを考え始めて最初にやったのは、メーカー選びではなく置き場所の計算だった。俺は賃貸1Kの一人暮らしで、クローゼットの一角はすでに3体目が使っている。保管を舐めて1体ダメにした人間として断言するが、「届いてから考える」は2体持ちでは通用しない(保管の基本は保管とバレ対策の記事に書いた)。
計算した結果、条件が1つ確定した。4体目は、いまの3体目より明確に小さくする。等身大クラスの2体持ちは、うちの間取りでは物理的に破綻する。幸いアニメ系は60cm台から145cm前後まで小さい帯の選択肢が厚いジャンルで(サイズの現実の記事)、ここはリアル系の買い足しにはない利点だと思う。手入れの時間が単純に2倍になる問題も残るが、これは小さいサイズを選ぶことでかなり軽くなる。
迷い①メーカー。MOZUとAotumeの2択まで絞った
候補は調査記事で比較した3社から始めたが、Funwestは今回見送ることにした。コスプレ系の路線と加温などの機能は魅力だが、俺が4体目に求めているのは機能ではなく「アニメの顔の造形そのもの」だからだ。残った2社で、いまだに決めきれていない。
| 候補 | 価格帯の目安 | 俺に刺さっている点 | 引っかかっている点 |
|---|---|---|---|
| MOZU DOLL | 5〜15万円 | ソフビヘッドで「商品画像と同じ仕上げが届く」方式。写真と別物で20万失った俺の傷に、これほど効く仕組みはない | 顔は既製デザインから選ぶ方式なので、「理想の顔を追い込む」余地は小さい |
| Aotume | 15〜30万円 | 目・表情・ウィッグを選んで理想のアニメ顔を「組んで作る」楽しさ。アニメ系の第一想起メーカーという安心感 | 組む自由の裏返しで、組み合わせを外すリスクは自分持ち。価格もMOZUの倍の帯 |
整理すると、これは「確実さを買うか、理想を組むか」の2択だ。1体目の失敗を引きずる俺の性格ならMOZUが本命のはずなのに、Aotumeのカスタム画面を眺めている時間の方が長いのが正直なところで、我ながら困っている。各メーカーの深掘りはMOZUの評判記事とAotumeの評判記事に書いたとおりだ。
迷い②サイズ。「小さくする」は決めたが、どこまで小さくするか
3体目より小さくするのは確定として、130cm前後まで下げるか、145cm級で止めるかを迷っている。小さいほど保管・移動・手入れの負担は確実に軽くなる。6年やってきて、この負担の軽さが結局は稼働率(=満足度)に直結することを体で知っている。一方で、小さくしすぎると衣装の選択肢が変わり、「人形感」の出方も変わる。ここは商品ページの仕様欄とにらめっこしながら、実際の重さの数字で決めるつもりだ。
迷い③素材。TPEに「戻る」覚悟の話
アニメ系の主流はTPEボディだ。そして俺は2体目のTPEで、黒いワンピースを2日着せっぱなしにして肩から胸に色移りさせ、専用クリームでも落とせなかった経験がある(素材の記事に書いた)。3体目でハイブリッドの手入れの楽さを知ってしまった身として、TPEに戻るのは正直、少し覚悟がいる。
ただ、今回は対策を先に決めてから買う。①色の濃い衣装は着せない(着せるなら短時間)②ベビーパウダーでのメンテを最初からルーティンに組み込む③購入と同時に保管場所を確定させる。2体目の失敗は素材のせいではなく、素材の性質を知らずに運用した俺のせいだった。同じ素材でも、知ってから飼うのと知らずに飼うのでは結果が変わるはずだ。それを確かめるのも、この連載の目的の1つにする。
唯一すでに決まっていること。買う店
メーカーもサイズも迷っているのに、店だけは最初から決まっている。Yourdollだ。MOZUもAotumeも正規で扱っていて、出荷前に自分の個体の実物写真を確認できる。「写真と別物」で20万失った人間にとって、この仕組みがある店以外で数十万の買い物をする選択肢はもうない(店の詳細はYourdollの評判記事)。
よくある質問
初めての1体でアニメ系を選ぶのはアリですか。
アリどころか、条件次第では初めてにこそ向いていると思う。小さい帯の選択肢が厚いので保管と扱いの失敗をしにくく、「写真と別物」問題も構造的に起きにくい。選び方の全体像はアニメ系の選び方の記事にまとめてある。
買い替えと買い足し、どちらがいいですか。
いまの1体に明確な不満(手入れの負担・劣化・造形への飽き)があるなら買い替え、不満がないのに別の系統に惹かれているなら買い足しだ。ただし買い足しは置き場所と手入れ時間が2倍になる。俺のように先に保管の計算をしてから決めることを勧める。
予算はいくら見ておくべきですか。
候補の2社ならMOZUが5〜15万円、Aotumeが15〜30万円の帯だ。ここに衣装・保管用品・メンテ用品が乗る。本体価格だけで予算を組むと後で苦しくなるので、全体の考え方は予算別の記事を見てほしい。
まとめ。決まったことと、次回までに決めること
現時点で決まっているのは3つ。アニメ系を買い足すこと。いまの3体目より小さくすること。Yourdollで買うこと。決まっていないのは、MOZUかAotumeか、130cm前後か145cm級か。つまり「確実さを買うか、理想を組むか」を、次の記事までに決める。6年で3体を乗り換えてきた人間の4体目選びがどう転ぶか、購入報告で結果を書く。リアル系からアニメ系を覗いている人は、俺の検討を叩き台にしてくれたらいい。
